かぼちゃのトレイル日和

トレイルランを中心に 走ること 読むことについて綴っていくブログ

【聴くトレイルラン】ランニングにオススメ Podcast 100miles 100times 小原将寿選手 ハセツネ2周プロジェクト

どうもかぼちゃです。

 

 【聴くトレイルラン】ランニングにオススメ Podcast 100miles 100times 小原将寿選手 ハセツネ2周プロジェクト

ランニング中はポッドキャストを聴きながら走ることが多いです。

トレラン関係のポッドキャストも少しずつ増えてきて 聴きながら走る楽しみも増えてきてうれしい。

 


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特に井原知一さんの100miles100times は良く聴いています。

 

そんな中 今年の走り納めで聴いた

ポッドキャスト100miles100times ♯62 番外編小原将寿選手の回が個人的に良かったので共有。

100miles 100times 小原将寿選手 ハセツネ2周プロジェクト

100miles100timesとは

ポッドキャスト その他様々なアプリでも聴くことが出来る音声番組。

トモさんの愛称で知られる100mileレーサー井原知一さんが走った100mileレースをULTRA LUNCHのドミンゴさんのMCで振り返るという番組。

100miles100times.com

この番組ではトモさんの100mileレースの他 番外編として国内のトレイルランナーをゲストとして招き その貴重な体験談を聴くという 本編に負けず興味深い内容が多い。

今回聴いたのは62回目

#62 番外編 小原将寿

100miles100times.com

 

システムエンジニアとして働きながらも2019年UTMBで8位入賞という輝かしい記録を打ち立てた小原将寿選手が行ったハセツネ2周プロジェクトについて本人をゲストに招いてその内容を紐解いていくという内容。

 

ハセツネ2周プロジェクトとは

言わずと知れた日本山岳耐久レース(通称ハセツネ)。

総距離71㎞累積標高4582mのコースをその名通り2周するという

内容。

詳しい内容は番組内で

 

感想

聴いていて気になるのはチャレンジの内容もさることながら番組内で終始感じる小原選手の人柄 雰囲気。

UTMB8位というち世界トップの輝かしい記録を持ちながらアスリート然としていない「普通」な空気感で日々のトレーニングやトレランについて語る小原選手。

そんな普通感漂う小原選手ですがやはりただものではない。

終始和やかな雰囲気のMC2人の進行もあって少しずつ小原選手の非凡な側面が

浮彫になっていく。

「ん?」という違和感のようなものから徐々に紐解かれる小原選手の内面。

聴きながら思わず クスッと笑ってしまう内容です。

 

小原選手の2019UTMBのお話はこちら

100miles100times.com

 

ランニングでオススメのワイヤレスイヤフォンはこちら

www.sony.jp

 

【読むトレイルラン】究極の持久力 疲れない身体とアタマのつくり方

どうもかぼちゃです。

読むトレイルラン 

という事で今回紹介するのは

著者 トレイルランナー鏑木毅さんの 

日常をポジティブに変える究極の持久力です。 


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トレイルランをまだまだ楽しみたいアラフォーアラフィフに向けて書かれた本書。

加齢と向き合い戦い続けるレジェンド鏑木毅のエッセンスがたっぷり詰まった内容です。

 以下ざっくりと一部内容を紹介。

 

概要

37歳 加齢による衰えを自覚し始めトレイルランナーとして現役の引退を考えていた著者が目の当たりにした59歳にしてトレイルランの世界最高峰UTMBで優勝したマルコ・オルモの姿だった。

なぜアラフォー アラフィフになっても疲れない身体とアタマを保ち続けられるのか?

50歳を超えアスリートとして日本のトレイルランニング会を牽引するレジェンド鏑木毅。

彼が今日まで体験的に身に着けてきた持久力アップのメソッドを紹介。

 

究極の持久力とは

身体的持久力向上+持久脳を育むということ

身体的な持久力とは

年齢を重ねれば肉体は衰えていく。

日々トレーニングを重ねていてもアスリートとしてのパフォーマンスは徐々に減退していく。

トレイルランナーのパフォーマンスとは脚力+持久力のトータルバランス。

脚力は加齢と共に低下する。

トレーニングで筋肉量は増やせても意図したパフォーマンスは発揮できない。それは加齢によってシナプスによる神経細胞や筋繊維のネットワークが利きづらくなることが原因。

しかし持久力は何歳でも伸ばす事ができるアビリティ。

持久力とは 単純に心肺機能のことではなく体脂肪を効率よくエネルギーに変えれる燃焼効率を意味する。

 

年をとっても疲れない身体を作るのに必要なのは

◎パフォーマンスの低下を遅らせるトレーニング

◎高いトレーニング効果を維持する抗酸化

◎食事改善で体質改善

で身体的 持久力を向上させること。

 

パフォーマンスの低下を遅らせるトレーニングとは

加齢によるパフォーマンスの低下はシナプスによる神経細胞や筋繊維のネットワークの衰え。

シナプスの動きを活性化させるトレーニングを目指す。

坂道ダッシュ 腿上げ 片足ジャンプ 高地トレーニングetc。

短時間で高い負荷をあたえるメニューを意識的に実践し神経系に刺激を与える。.

また刺激に緩急をつけたり様々なメニューを実践することで「慣れる」性質を持つ人間の身体に対して裏をかくような刺激を与えることが重要。

 

高いトレーニング効果を維持する抗酸化 

老いとは身体の酸化が原因。

呼吸で取り込んだ酸素をエネルギーに変えることで身体に溜まる酸化力の強い成分 活性酸素。その活性酸素の蓄積が身体の各機能を衰えさせる要因。

この活性酸素を取り除く抗酸化作用のある成分を摂る必要がある。

抗酸化の代表的な成分アスタキサンチン。

食品やサプリメント等でアスタキサンチンを積極的に摂取する抗酸化の取り組みで身体の衰えを遅らせる。(エビやカニの甲殻類 サケやタイ等の魚類)

アスタキサンチンにはその他にも

体内のエネルギーを作るミトコンドリアへの作用や筋肉痛などを和らげる抗炎症作用等の体質改善の作用も期待できる。

  

食事改善で体質改善

脂肪エネルギーを効率的に使う身体作りには食事改善が不可欠。

キーワードは低糖。

炭水化物を徐々に減らす。

完食は大敵。

お酒は醸造酒は避ける。

有機野菜や緑黄色野菜を摂る。

 

持久脳を育む

持久脳とは

何かをやり続け 成し遂げられる心のスタミナ。心の持久力。

心と身体の合致が高いパフォーマンスを生む。

心も筋トレのように鍛えることができる。

あえてストレスと向き合う習慣を作る。

心のスイッチをオフにする習慣を作る。

脳の疲労は自覚しにくい。脳を積極的に休める習慣を作る。

疲労の根源を分析しその対象と真逆の行動をとる。

少ない時間でも昼寝など仮眠をとる。

脳のコンディショニングが必要。

脳にも適宜栄養補給という視点を持つ。

低糖の食事を心がけつつも糖も補給する。

抗酸化作用のアスタキサンチンは脳にも効果がある。

 

感想

アラフォーと呼ばれる年齢になり それなりに加齢やアンチエイジングなんて言葉に敏感に反応する様になってきました。

職場では若手なんて言葉でちやほやされていたのはいつのころか…。いつのまにか年下の職員 年齢が一回り以上違う同僚の姿も珍しくない。

そんなこんな手に取った本書

前半は加齢に伴うパフォーマンスの低下に抗うトレーニングや食事の改善であったり抗酸化の効果であったり 著者の実践している様々な試みについて具体的に紹介されています。

後半については 主にメンタル面にフォーカスした内容。

著者の過去の挫折経験を振り返り如何に脳=心を鍛えて強いメンタルを作り上げるのかについて語っています。

時にストレスと向き合い我慢強く 時には「なんとかなるさ」と視点を変えてみたり著者のこれまでのアスリート人生の中でのストレスと向き合うための試行錯誤が垣間見えます。

 

そして終盤は心と身体のリカバリーをテーマに自分のコンディショニングを把握しつつケガを予防し如何に効率良くトレーニングを行うのかと心身の疲労回復に努める大切さについて語っています。

 

自身の身体も心も大切に 

いつまでもトレイルランというスポーツを楽しみたい。

50歳で今なお走り続けるレジェンドの言葉に日々をポジティブに変える勇気をもらいました。

【トレイルラン ロングスリーブシャツ】 ティートンブロス VAPOR L/S

どうもかぼちゃです。

毎年 ランニング用のロングスリーブシャツを買うか否かで迷って結局 タイミングを逃して買わずにシーズンが終わる。ということを繰り返してました。

 

寒い時期のランニングはTシャツにアームウォーマーとランニング用のジャケットを羽織ったりで なんやかんや それで事足りてたんですよね。

 皆さんはどうですか? 

 

でも カッコ良くて機能的な長袖のシャツが欲しいという気持ちはずっとあって

今年こそはと購入したのが

 

ティートンブロス  VAPOR L/S です。

teton-bros.com

これが凄く良くて 今年買って良かったと思えるトレランアイテムの一つになりました。


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カラーはgrayとなってますがややカーキ色。

渋めで落ち着いた印象のカラーでいろんなコーディネートに合わせやすい。

普段着にも全然いけそう。



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172㎝のかぼちゃだとMサイズでゆったり目。

 

吸湿速乾性に優れたPolartec Power Dry という素材使用してるとのこと。

実際に着て走ってみても 汗が渇きやくて 発汗多くてもいつまでもベタベタしたり 汗冷えなんかもなし。

肌触りは滑らかで柔らかで着心地かなり良いです。

 

ランニング中のバタつきとか腕振りのストレスとか そんな不快感も感じませんでした。
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サムホールがあって手首~手の甲まで裾でカバーできるのが◎

これだけでも 感じる風の冷たさ軽減できます。

 

ランニング用ロングスリーブシャツ。

今まで これ!というのを持っていませんでしたが いざ着て走ってみると快適。

早いとこ買って使っておけば良かったです。

 

トレラン防寒対策 モンベル ジオラインL.W.レッグウォーマー

どうもかぼちゃです。

トレランでの防寒対策。

ランニングで重宝するレッグウォーマーの紹介。

 

冬場のランニング用タイツが苦手です。  

理由として

走る前は寒くても走っていて段々暑くなってきた時 脱ぐのが面倒。

下半身が締め付けられる様な気がして窮屈。

腿上げがし難くて走り難い(特に腿上げることが多いトレラン)。

インナー付きのショーツだとゴワゴワする。等々の理由です。

 

そんな時にランニング仲間から勧められらのがこちら

モンベルのジオラインLWレッグウォーマー

webshop.montbell.jp


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タイツと違って大腿までを覆う長めのレッグウォーマーになってます。

薄目の生地ですが 一枚あるとないのとで体感温度が結構変わります。

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下げるとこんな感じ。

伸縮性のある素材で滑り止めのゴムがついているので走っている時もずり落ちてくることなく

脱ぎ履きにわざわざショーツを脱がなくてもよいというのが利点。

(シューズは脱がないといけませんが)

 

トレランでは走ってて暑くなってきたらパパっと脱いでしまえますし 大腿部までの長さなのでインナー付きショーツでもゴワゴワせず 腿上げの妨げにもなりません。

また膝や腿等にテーピングを貼り直したい なんて時も楽チン。

気温によってロングパンツと組み合わせて気温が高くなってきたら レッグウォーマーだけ外したり等々 一つ持っておくと便利です。

タイツを持っていくか悩むような時もかさ張らないのでオススメ。

 

但し

生地が割りと薄めなので厚手の防寒用のランニングタイツと比べると保温機能は劣ります。


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余談ですが少し破れた箇所にpatagoniaに良く似た謎メーカーのワッペンで補修。

遠目にpatagoniaのタイツに見えなくもない…。

こんな補修&カスタマイズも一興?

 

ロングパンツやタイツなどランニングの下半身の防寒対策はいろいろあると思います。

モンベルのジオラインLWレッグウォーマー いかがでしょうか?

熊野古道トレイル 熊野古道 三浦峠越え

どうもかぼちゃです。

トレイルラン日記のようなものを…

 

トレラン仲間と奈良県は十津川村 

世界遺産 熊野古道 三浦峠越え

www.tb-kumano.jp

毎年秋に開催されるトレイルランレース

小辺路TRAIL JOURNEY in 十津川

kohechi-trail-j-totsukawa.com


今年の開催は中止になりましたが このレースに毎年参加してるトレラン仲間のお誘いでコースの一部である 三浦峠越えをトレイルラン。 

 

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十津川温泉 昴の郷から車で走ること約8㎞。

写真右下のスタート地点とした西中バス停の登山口~三浦峠~三浦口のコースを往復。

 

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最高標高地点が三浦峠。

登って降りての往復コース。総距離は約20㎞でしたが

本番のレース伯母子コース(58㎞)はこの三浦峠を二回と伯母子岳(標高1344m)を越えるハードなレースとのこと。

 

今回の三浦峠越えだけでもしっかりと登らされるコースだったので 本番のレースの過酷さを伺い知ることができました。

 

しかし眺望は素晴らしく(写真撮り忘れましたが…)良いコース。

来年の開催が楽しみなレースの一つとなりました。

 

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三浦口周辺で見つけたレトロな公衆電話の看板。

 

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コース上に突如と現れる大杉 吉村家跡防風林。

樹齢500年以上とのことでその大きさに驚かされます。

 

その他にも見どころがたくさんある行程だったのですが はしゃぎすぎて写真撮り忘れてしまいました。

 

また次回 たくさん写真を撮って このブログに載せれたらなと思います。

【読むトレイルラン】マンダラート 上田瑠偉 CHANGE 勝利への戦術秘鍵

どうもかぼちゃです。

読むトレイルラン

今回紹介するのは日本を代表するトレイルランナー・スカイランナーであり2019年SWS王者である上田瑠偉。 

そんな世界の上田瑠偉の強さに触れる一冊。

これからのトレイルやマラソンのレースで記録更新を狙うランナーにオススメ

上田瑠偉 CHANGE 勝利への戦術秘鍵です。f:id:kabocha-8:20201218160641j:image 

 

 

本書の内容

2014年 日本山岳耐久レース(ハセツネCUP)で驚異的なコースレコードで優勝した日本山岳レース界の至宝 上田瑠偉。

以降も輝かしい戦績を築き続け2019年スカイランナー・ワールドシリーズ(SWS)にて世界王者となる。注目すべきは上田瑠偉が2018年に目標に掲げた世界チャンピオンという目標達成年が2022年だったこと。

なぜ彼は3年も早く目標達成を実現し得たのか?

そこにはトップアスリートが活用する目標実現ツール「マンダラート」の存在があった。

本書は上田瑠偉のマンダラートと彼の言葉と共に彼が世界一という目標達成に向けてどのようなことを考え実践してきたのかを紐解く内容になっています。

 

マンダラートとは

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「曼荼羅」をモチーフとした1987年に今泉浩晃氏により考案された思考促進ツール。

中心のマスに目標「A」を掲げ その周囲の8つのマスに目標を実現するための要素「B1~B8」を書き込む。

さらに「B1~B8」の要素を周囲の9マス単位のスペースの中心に置き それぞれの要素に関する詳細かつ具体的な要素「C1~C8」を書き込んでいく。

目標を言語化・可視化することで思考の顕在化 さらには目標の達成を促進する効果を深めていくというもの。

 

以下本書が語るマンダラートの効果です。


本書が語るマンダラートの効果

①自分を冷静沈着に客観視することが出来る

目標「A」を設定し「B」そして「C」と合計64個の要素を考えることは大変。

しかし自分を冷静に見つめなおす機会は意外と少ない。

作成作業自体に自分を客観視できる効果が期待できる。

②不足要素や強化点の認識と実践

目標実現に必要不可欠な要素としてマスに書き込んだ要素は「不足要素や強化点」。

普段見て見ぬふりをしていたりスルーしていた要素を改めて認識することが出来る。

さらに列挙した不足要素や強化点を補填するよう努力するこで目標実現がグンと近づいてくる。

③言語化・可視化による刷り込み

普段から実行しようと思っていた なんとなく感じていた~。

そんなおぼろげな内容が言語化することで目標実現に必要な要素が明確なものとなる。

さらに可視化することで刷り込み効果も生じる。頭で考え指を動かし文字にし目で認識する。五感を使うことで認識が深まる。

➃潜在意識の顕在化

ふとした時にアイデアが湧き出る。

解決策を思いついた。

そんないわゆる「ひらめき」。

マンダラートの作成と実践

思考→作成→実行→試行錯誤→思考…のサイクルがひらめきを生むトリガーとなる。

➄優先順位の明確化と再認識

BまたはCは1~8と順番を付けて埋めていく それは潜在的な自分の優先順位となっている。

つまり深層心理を浮き彫りにしたもので現状の不足部分や強化点に対して無意識に込めた意図を推察することができる。

⑥重要度の顕在化と再認識

⑤によって自分の重要視する度合いやジャンルを知ることが出来る。

⑦想像から創造への第一歩

マンダラートは壮大なイメージトレーニング。その際に思い描くイメージは必然ポジティブになる。

自分に対する肯定的な宣誓宣言は目標実現への近道になる

⑧作成がCHANGEにつながる

目標自体が見つからないという人は「A」を「目標を見つける」にしてみる。

そしてB1~B8の内容には興味のあることを挙げていく。スポーツ観戦や読書など~

そしてCには観たいスポーツや特定の試合 読みたい本など。

目標実現に向けて実行する過程で得られる経験が次の何かに繋がる。

 

感想

目標や課題の可視化 明確化する。

トレランやマラソン その他スポーツに限らず 仕事や生涯を通しての自分の目標や課題達成に使えるツールの一つであると感じました。

確かに目標を設定してマスを埋めていくという作業はなかなか大変ですが その作業の中で自分の取り巻く環境だったり 構成要素みたいなものに気づけ 自身の目標や課題達成の手助けとなったり自分自身を見つめ直すよい機会になるかも しれません。

これから様々な目標 課題に挑戦する方にオススメの一冊。

 

そしてその他にも本書には

上田瑠偉本人がメンタルを鍛える為に 実際に滝行を行ったエピソードや レースに対する 「本気度の数値化」や「山岳ランニングで必要な走力と山力」など興味深いエピソードやワードがたくさん出てきます。

 

本書で語られている上田瑠偉フランスへの移住はこのコロナ禍の影響で延期となっているようですが 今この現在が彼のマンダラートにどんな影響を与え そして これからどんな活躍を見せてくれるのか そんな期待も膨らむ一冊でした。

 

熊野古道トレイルに雲海を求めて…

どうもかぼちゃです。 

 

毎年12月第1週は三重県 熊野市で開催される

熊野古道トレイルランレースに参加していましたが 今年はコロナの影響で中止。

 

kumanooldtrails.com

 

 

でも「今年もあの雲海が見たい!」ということで トレラン仲間と共に 今年も熊野の雲海を目指し 熊野古道トレイルレースのトレースすることに。

 

12月第1週は予定が着けれず 第2週になってしまいましたが

 とにかく深夜から車を走らせ 一路三重県は熊野市へ。

www.mitsubishi-motors.co.jp

↑このサイトの雲海予報では当日の雲海発生率は30%前後でした。

うーん望み薄かなぁ。でもこの日しかないので行くしかない!

 

一縷の不安を抱きながらも 朝5時にレーススタート地点でもある三重県熊野市B&G海洋センターに到着。

 

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今回のコースはこんな感じ。熊野トレイルランレースの30Kのコースをそのまま走りました。コースマーキングはないので迷わない様に注意。

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 獲得標高はこんな感じ。最高地点が雲海の見えるツエノ峰のピークです。

 

 

結果は…。

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こんな感じ まったく雲海ない…。残念。

 

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昨年の見事な雲海と比べると一目瞭然…。今年もこれが見たかった。

当日 地元の方に聞いたところ 先週つまり12月1週目はしっかりと同じ時間に雲海が見れたとのこと。

やっぱり第1週なのかなぁ…。

 

しかしこの熊野古道トレイル。

雲海以外にもたくさんの名所がコース上にある良コースなんです。

いくつか写真撮ったので紹介。

 

古の砦跡 赤木城跡

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奈良・三重・和歌山にまたがる国特別名勝 瀞峡

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日本棚田百選 丸山千枚田

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今回走ったのは熊野古道トレイルレースの30Kのコースでしたが 50Kのコースも景観の素晴らしいコースなのでオススメです。

 

今年は残念ながら開催されませんでしたが 来年以降 熊野の雲海を見に熊野古道トレイルランレースに参加してみてはいかがでしょう。

 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

【読書感想文】ほろりと泣ける 青春 想いを伝える 虹の女神 RainbowSong

どうも かぼちゃです

読みながら ホロリと涙がこぼれ落ちる

それでいて 最後に少し前向きな気持ちにさせてくれる そんな小説を探して出会った物語

 

著者桜井亜美さん  

虹の女神 RainbowSongです。


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桜井亜美さんと言えば小説イノセントワールドが有名で映画化もされている小説家。

本作もまた2006年に映画化されています。

  

あらすじ

映像会社に勤める智也は、ある朝のニュースで、学生時代の親友・あおいがアメリカで飛行機事故に遭ったと知る。夢をひたむきに追う彼女に、いつも自分の歩く道を照らされてきたのに。

映研時代にあおいが監督をした自主映画を観て、彼女が友情と恋の狭間で選んだあまりに切ない答に気付いた智也は…。

揺れ動く二十代を鮮やかに描いた新たな名作。

 

作品の背景

2005年に著者が脚本を務めた同名ラジオドラマのシナリオを2006年公開の映画版の脚本家と共により映画的にブラッシュアップし小説家したもの。

映画版では主人公 智也を市原隼人さんが そしてあおいを上野樹里さんが演じ そちらもオススメ。

 

 

感想

物語は突然の訃報から始まります。

 

学生時代の親友・あおいの突然の死。

 

そこから物語は主人公智也とあおいの学生時代へ。

 

故人に語りかける様に「きみは…」で綴られる物語。

「死」というショッキングな始まりから続き そこから遡る淡い学生時代の思い出の中でさえ亡くなった人が二度と戻らない切なさや悲しみ喪失感をずっと感じさせながら進んでいきます。

 

でもその青春時代がキラキラと眩しくて 甘酸っぱくて切なくて瑞々しい10代の日々。

 

終始じわりじわりと胸のうちを触られる様な切なさ。

涙腺ゆるゆるなること必至の物語。

 

でも悲しみの中でも光が射して 未来に向かって進んで行くような そんな気持ちにさせてくれる物語です。

 

不慮の事故や病気 自死

突然として ある日人はこの世を去ることがある。昨日のまで一緒に過ごしたあの人が

昨今の暗い社会では そうした悲しいニュースが多くみられます。

 

かぼちゃの周りでもそういった悲しい出来事はあります。

亡くなった人の想いはなんだったのだろう?

伝えたいことはなんだったのだろう?

亡くなった人の生きた時間に想いを馳せることは出来ても 真実の気持ちの答えを知ることは難しかったりします。

 

自分の言葉 想いや意志は家族や大切な人に伝わっているのだろうか?

決して後悔しない様に 今を生き 大切な言葉を大切な人に伝え行こう。

そう思いたくなる物語です。

 

 

 

 

 

 

トレイルラン オススメ行動食 ENERGY BAR 「BA!」

どうもかぼちゃです。

 

皆さんはトレランの時の補給食・行動食はどのような物を選んでいますか?

 

トレランでは平地でのランニングよりも行動時間が長い場合が多く また体力 エネルギーの消費量も多いです。

 

山の中で食べるものが無くなってハンガーノック。

かぼちゃは経験ありますが それはそれは辛いし危険だし大変です。

 

そんな経験から 山に入るときは短い距離でもしっかりと行動食を持っていくようにしています。

 

さて一口にトレラン行動食といってもいろんな種類があります。

 

ゼリー状のエナジージェル  

水に溶かして水分と一緒に補給できるものや

市販のエナジーバーもしくは自作のエナジーバーだったり

エネ餅やスポーツ羊羹などの行動食も販売されています。

コンビニのパンやおにぎりという方もいますね。

 

かぼちゃはトレーニングとして山に入る時 もっぱら固形の補給食を選びます。

特にかさばらずに持ち運べるエナジーバー系をよく携帯して山に入ることが多いです。

理由としては

 

①しっかりと咀嚼することでお腹にたまり満足感がある

②食べたい量を食べて残りを取っておける

③胃の中に固形物を入れて走ることで内臓のトレーニングになる

④ジェル系が苦手

 

以上の様な理由です。

 

オススメのエナジーバーは

神戸物産 業務スーパーで購入できる

ENERGY BAR 「BA!」 です。

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このBA!原産国はポーランドで

種類はかぼちゃが確認出来ているのは5種類。

・5種のフォレストベリー

・クランベリー&オレンジ

・デーツバー

・チェリー&アマランサス

・ココナッツ&チアシード

 

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写真のうちクランベリー&オレンジは食べちゃいました。

一本あたり約30~40ℊで112~166㎉

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どれも 噛み応えがあって 水飴のねっちりとした食感のものやしっとりとしたものもあります。

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歯の詰め物がくっついてとれるかも?歯の治療中の方は気を付けましょう。

 

オススメのポイントは噛み応え食べ応えがあり しっかりお腹

にたまる感覚が長く続くのと 一本あたりの値段が52円(税抜)という安さです。

アウトドアショップなどで購入するジェルやエナジバーだと一つ100円~300円近くするものがあるので それらに比べると財布にも優しい。

 

行動時間が長くなるとその分もっていく補給食の量と数も多くなります。

少しでもそのへんの出費を抑えれればと考えます。

 

もちろん長い山行 エナジーバーだけでは物足りない 味気ない。

ジェルやほかのエナジーバーを持っていき 気分によってなにを食べるか 選ぶのも良いですね。

いろんなものを自分の走るスタイルに合わせてチョイスし組み合わせて携帯していけば トレイルランがより楽しくなると思います。

 

 

 

 

どれも美味しいのでオススメです。

 

【読むトレイルラン】スコット・ジュレクの集大成 NORTH 北へ

どうも かぼちゃです。

読むトレイルラン

ウルトラマラソンランナースコット・ジュレクの

NORTH(北へ)アパラチアン・トレイルを踏破して見つけた僕の道

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前作EAT&RUNに続くスコット・ジュレク著書。

彼のウルトラランナーとしての集大成である 壮大な挑戦を記した物語。

 

あらすじ 

アメリカを代表する世界的ウルトラランナー スコット・ジュレク。

彼は40代になり自身のキャリアに限界を感じていた。

そんな彼が自らの集大成として選んだ挑戦。

それはアメリカ東部 アパラチア山脈に沿って南北に縦貫する長距離自然歩道

アパラチアントレイルの最速踏破記録を目指すこと。

それは約3500㎞の超ロングトレイルを一日の休息日も入れず より困難と言われる南から北を目指すコースを取る過酷なものだった。

 

本書は著者スコットジュレクともう一人の著者である妻ジェイルという二人の視点を交互に繰り返しながら46時間と8時間7分という記録を綴った物語。

 

登場人物

スコット・ジュレク 著者でありアメリカのウルトラマラソンランナー

ジェニファー・ジュレク(ジェイル)スコットの妻であり 本書のもう一人の著者

ディーン・ポッター

アーロン・ラルストン(ラルスティ)

アンドリュー・トンプソン(トレイルドーグ)

ウィル・ハーラン

ウォルター・エドワーズ

カール・メルツァー(スピードゴート)

クリス・クレメンス(ターザン)

クリッシー・モール

ジョン・ロドリーグ

ティミー・オニール

ディヴィット・ホートン(ホーティー)

トファー&キム・ゲイロード夫妻

マーク・デコール(ファットボーイ)

ルイス・エスコバー(エルコヨーテ

 

本書で描かれていること

スコットの挑戦を阻む様々な困難

神秘的で荘厳 そして過酷な原生自然

アパラチアントレイル(AT)総距離3500㎞ 日本で言えば北海道~沖縄程の距離の最速踏破記録を目指す。

それは一日平均で約80㎞もの行程を毎日こなすというもの。

もちろん平坦な道でなく激しい起伏に富むトレイルや岩場が続く原生自然の道です。(全体を通して舗装路は5㎞程度だということ)

早朝から夜に及ぶ行程がウルトラランナーのスコットの体力を少しずつ削って行きます。

序盤からトラブル発生 痛みとの闘い

なんとスタートからわずか7日目に早くもトラブル発生。

右足の膝に痛みが出始め それは徐々に無視できないものへ

右膝は炎症を起こしはじめ激しい痛みに変わります。

そして右足をかばいながら旅を続けていくうちに 左足の大腿四頭筋が肉離れを起こし 重度な症状に

曰く「右足は一歩踏み出す度に電流の様な衝撃と歯科医がドリルで膝に穴をあけてる様な痛みと 左腿は筋肉をバターナイフで削がれる様な痛み」。

この両足の痛みが長くスコットを苦しめることになります。

 

ファンとの交流と誹謗中傷

今回の挑戦のGPSログを毎日SNSアップしている為 世界中の彼のファンが彼の挑戦を注視することになります。

そして熱心な彼のファンの人々は 彼と一緒に走りたい。偉大な挑戦の一翼を担いたい。同じ時間を共有したい。とトレイルに押しかけます。

スコットはそんな彼らを無下にすることなく紳士的に対応し 写真撮影やサインに応じたり 一緒に走ったりとします。

しかしそんなファンとの交流は旅のスケジュールを少しずつ遅らせ またスコットと妻ジェイルの心を徐々にすり減らしていきます。

 

もちろんSNSやネットを見るのはファンだけではありません。

心無い誹謗中傷やスコットの挑戦をあざ笑う書き込み。そして彼の挑戦を良しと思わないハイカー達の姿も…。

 

悪天候での行程 暴風雨との闘い

もちろん長い旅路ではいつも 晴天が続くわけではありません。

激しい雨の日も激しい暴風雨に見舞われる日も休むことなくスコットは進みます。

 

睡眠不足と疲労の蓄積 肉体的 精神的消耗

連日のハードワーク 特に終盤は記録達成のスケジュールが徐々に迫ってくる為 睡眠時間を削り(ひどい時は1~2時間)早朝から深夜までの行程が続きます。

彼の容姿は目がくぼみ 頬はこけ 手足はひょろひょろにやせ細り 目は虚ろになり 両手は常に震えいる 別人のような姿に変わり果てていきます。

 

そして極限の疲労と睡眠不足は精神を蝕み 思考を奪い スコットをすり減らしていきます。

(本書にはこの挑戦の模様を切り取った写真が多く掲載されていますが 終盤の変わり果てたスコットの姿は かなりショッキングです)

 

彼を支える仲間や応援してくれる人たちの力

トレイルエンジェルとトレイルマジック

トレイルエンジェルとはハイカーの為に水や食料をクーラーボックスに入れてトレイルに置いたり 食事をふるまったり 自宅を開放したりとし協力してくれるボランティア。

そしてトレイルマジックとはそんなトレイルエンジェルからの予期せぬ様々なサポートやトレイルで起こる偶然の幸運のこと。

長い旅路の中でそんなトレイルエンジェルの存在とトレイルマジックが彼らを助けてくれます。

旧友や世界的なランナー達のサポート

カール・メルツァー クリッシー・モール ホーティー ルイス・エスコバー

名立たるウルトラランナー・トレイルランナーそして多くの友人がジュレク夫妻の危機に駆け付け 時に厳しく 温かく スコットを鼓舞し 昼夜を問わず並走してくれます。そんな仲間達の存在が消耗したスコットを支え後押ししてくれます。

 

 妻ジェイルの存在

そして何よりも この物語のもう一人の主人公であるジェイルの存在。

彼女の存在なくしてこの物語は語れません。

彼女は毎日夫の為 拠点となるバン(キャッスルブラック)を駆って買い出しをし 料理をつくり 寝床を準備し ファンらの相手をし 時に一人で合流地点で何時間も夫の到着を待つ。

そんな過酷なサポートを続けながらスコットに寄り添い うちひしがれるスコットを支え 共に終点を目指します。

 

まとめ

超ロングトレイルの記録樹立の為 過酷なスケジュールを強いる日々。

様々なトラブルが襲い 物語が続くにつれ スコットの消耗が潰さに読みとれます。

その度「もうダメだ」と何度も思わされました。

でも彼は何度も立ち上がり 挑戦の旅を続けます。

それは彼一人の力ではなく 彼を支える多くの人の力であると感じることが出来ます。

とりわけ この挑戦を最初から最後まで支える妻ジェイルの存在。

本書はスコットとジェイルの視点を交互に行き来し物語が進むのですが それが後半 につれ 徐々に意味を持ってきます。

終盤には彼女の愛や思いやりの深さ そして夫婦の絆の深さに涙が込み上げてきました。

 

壮大なアパラチアントレイルを舞台とした スコット・ジュレクの挑戦。

そして彼を取り巻く仲間 そして妻との絆の物語。

ぜひ 読んでみてください。

 

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【読むトレイルラン】EAT&RUNで語られてたヴィーガン完全菜食のメリット

どうもかぼちゃです。

 

EAT&RUNではランナーのヴィーガン(完全菜食)のメリットについて語られていました。

 

結局 完全な菜食になると何が良いのだろう?

それらについてまとめておきたいと思います。 

 

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kabocha-8.hatenablog.com

 

EAT&RUNで語られてたヴィーガン完全菜食のメリット

 

①風邪を引かなくなり病気に掛かり難くなる

著者は菜食になってから鼻づまりをすることがなくなり 風邪が流行し多くのランナーが寝込んでいる時も自分は体調を崩さなかったと語っています。

これは菜食によって食物繊維を多くとっている為 身体への毒素の吸収が最小限に抑えられるからと著者は語っています。

 

②心臓病等の疾病のリスクが減る

本書では著者が子供のころ生まれつき高血圧の症状であることが語られますが

菜食生活を続けることで血圧や血中の中性脂肪の値が減少し善玉コレステロール値も良くなった とのこと。

ビタミン ミネラル リコピン ベータカロチンなどの慢性病を予防する効果のある栄養素をより多く摂取することができるからとのこと

そして濃縮発がん性物質や過剰たんぱく質 心臓病等の疾病の原因とされる精製された炭水化物やトランス脂肪酸などを含む食材摂取しなくなる為とも著者は語っています。

 

③食べる食材が増え 新しい美味しい食べ物に出会える

著者は菜食に移行しアスリートとして必要な栄養素を効率的に摂取するため様々な食材を探し試したことで 今まで知らなかった新しい食材や美味しい物に出会うことが出来たと言います。

➃食欲が増して食べる量が増え 身体の調子が良くなる

そして質の良い食事を続けることで身体の調子がより良くなり より多く食べることが出来るようになりました。食事摂取量が増えることはより体調が整うことにつながるといいます。

➄余計な脂肪が落ち 身体が軽くなる

菜食がメインのアスリートにとって最初の課題は菜食で必要なたんぱく質の確保だと著者は言います。

しかし適切なカロリー摂取量でさまざまな自然食品を摂取していればアスリートとして必要なたんぱく質は十分菜食でも摂取できるとも語っています。

繊維質をよりたくさん摂取し 必要なたんぱく質を確保できるようになった結果 余計な脂肪が落ち 顔の輪郭がしっかりとし 自分でも存在に気付いていなかった筋肉があらわれ  身体の筋肉量は増えたと著者は言います。

⑥筋肉痛などの疲労や怪我からの回復が早くなる

これも著者は肉食を捨て菜食に移行した効果だと語っています。

上述の菜食の様々な効果によって より速くより遠くまで走れるようになったと著者は言います。

 

以上の様なメリットが語られ 著者は少しずつ菜食に移行するに連れ  厳しいレースで立て続けに勝利する様子が本書では綴られています。

 

 

デメリットや難しさ

①ランニングで燃焼する必要なカロリーを摂取することが難しい

著者は菜食で一番難しいことが多くのカロリーを摂取することだと語っています。

高カロリーのナッツやナッツバター オリーブオイルなどのオイル類を意識的に摂るように心がけているとのこと。

②ヴィーガンに対する偏見

著者本人正真正銘のヴィーガンであると言いつつも普段はそうは言わないことにしているとのこと。

それは多くに人に融通の利かない頑固者と受け取られることがあると著者は語ります。

③日本では難しい?

これは本書あとがきで日本の代表的なトレイルランナー石川弘樹氏が語っています。

氏は実際に菜食生活を一時実践し 結果パフォーマンスの向上につながると感じたものの日本での難しさについて触れています。

自炊が自然に出来る必要と外食のお店の選択肢が極端に減り コンビニでも食べるものの選択肢が限られる等の理由からでした。

 

 

 

著者は長年掛けて少しずつ完全な菜食に移行していきました。

質の良い食事は強くて健康な身体の維持につながる。

 

菜食を実践するにせよ しないにせよ 本書をきっかけに普段の食べる物や身体の事に少し気を配ることは出来るのかな?と思います。

 

 

kabocha-8.hatenablog.com

 

 

【読むトレイルラン】ヴィーガン スコット・ジュレクのEAT&RUNで食べる事 走る事を考える 

どうも かぼちゃです。

読むトレイルラン 

スコット・ジュレク著 EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅 です。

 

 

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ヴィーガン スコット・ジュレクのEAT&RUNで食べる事 走る事を考える 

世界的の有名なウルトラマラソンランナーであり ヴィーガン(完全菜食主義者)である著者が自身の半生を振り返りながら 走ることの意味 食の重要性について語った本書。

日本でも昨今話題になっているヴィーガン。アスリートでありながら完全菜食であることの意味についても語られており トレイルランナーのみならず 広く様々な競技のアスリートにも通ずる内容なのではないかと思います。

 

登場人物

スコット・ジュレク 著者であり アメリカを代表するウルトラマラソンランナー。 

スコットの母 難病を患う著者の母。スコットの心の支え。

スコットの父 厳格な父。口癖は「とにかくやるんだ!」。長年この言葉がスコットの心に残る。

ダスティ・オルソン スコットの親友でランナー。著者をジャーカー(ジュレクと間抜けとを掛け合わせた言葉)と呼ぶが長年 様々なレースでスコットのペーサーを務める。

レア 著者の恋人で後に妻となる。菜食主義者で彼女との出会いが著者がヴィーガンとなるきっかけとなる。

 

はじまり

物語のはじまりは2005年バッドウォーター・ウルトラマラソン。

灼熱の死の谷(デスヴァレー)を217㎞もの距離を走る世界一過酷なウルトラマラソンで著者 スコットは嘔吐を繰り返しながら項垂れています。

夜でも気温40℃近いという過酷なレース環境で身体の限界に向き合いながら これまでの人生が著者の脳内をめぐります。

今までずっと走ってきた。どんな時も ずっと走ることを愛してきた。そしてどんな困難も克服してきた。

でも今回はもうダメだ。自分は何か足りなかったのだろうか?どこかで間違えてしまったのか…。

その時親友のダスティの声が聞こえます。

「いい加減立ちやがれ」

 

厳格な父と母の病

物語は1980年のミネソタに溯ります。

ミネソタ州プロクター。

著者は厳しい父と料理上手で優しい母の元に生まれ 幼少のころから 食べ物とのつながりの大切さを学びます。

父親はよく著者に仕事の手伝いをさせます。

遊び盛りの著者が不平を言うのを決して許さず「とにかくやるんだ」と厳しく怒鳴りつけるのでした。

しかし厳しいしつけの中にも思いやりと遊び心を盛り込んでくれる優しい父親でもありました。

 

しかし幸せは長くは続きませんでした。

母の身体の具合が悪い日が続きます。ある日とうとう一人で歩くのも難しい状態に…

病院で母に告げられたのは「多発性硬化症」という難病でした。

 

母の病気をきっかけに父はイライラとしていることが増え 機嫌が悪い日が続きます。

著者も母の代わりに家の手伝いが増えてきます。

 

父の仕事の手伝いで森に入り 木を伐り 薪を積み上げるたりとした作業の中 この静かな森の中のトレイルに自分の居場所になっていました。

 

スキーそしてダスティとの出会い 

ある日 父は中古のスキー道具を著者に買ってくれます。

それが次に著者の次の居場所を作ってくれるものになります。

 

高校二年生の時から著者はスキーに没頭します。

高校ではクロスカントリースキーのチームに所属し そのトレーニングの一環としてランニングを始めます。

チームのソレンセンコーチはトレーニングのこと フォームのこと レースでの位置取りなど様々な著者の疑問に熱心に答えてくれました。

著者のスキーチームは強く 著者本人もたくさんの個人賞を獲得していました。

ランニングで培った体力で気が付くとチームではトップの選手となっていましたが走ることはまだスキーのトレーニングの一つでした。

 

その後 クロスカントリースキーの各州上位成績選手が対象のスキーキャンプで著者は様々なトレーニングの知識を学びます。

とりわけ印象的だったのが食べ物に対することでした。

 

キャンプでは菜食中心の料理がこれでもかという程出されます。

生来野菜嫌いな著者でしたが選択の余地はなく 仕方なく出された野菜料理はすべて食べる様にしました。

すると身体に変化が起こります。今までのないくらい体調がよくなり 激しい練習のあとでも身体の調子はずっと良かったのです。

これが後に菜食中心の生活へと変わっていくきっかけとなります。

 

地元ではトップのスキー選手になっていた著者ですが 唯一勝てない相手がいました。その選手はスキーだけでなくランニング 水泳 自転車でも常にトップの選手でしたが その素行の悪さから不良というレッテルを貼られている男 ダスティ・オルソンでした。

後に長く多くのレースで著者を支える親友との出会いとなります。

 

高校生の卒業生代表に選ばれる程 周りからの信頼も厚くまじめな著者にとって破天荒で正反対のダスティはある意味で憧れの存在でした。

そしてダスティはその素行と口の悪さと裏腹にタフでストイックな一面もある優れた選手でした。

 

超長距離走への誘い

卒業後そんなダスティに誘われヴォイアジャー50マイルという長距離のランニング大会に誘われ 超長距離ランニングのトレーニングに取り組みます。

いつもダスティが先頭を走り 著者はその後ろについて走る。

ダスティは走りながら厳しい言葉と軽快なジョークで著者を鼓舞します。

著者もそれに応える様にハードなトレーニングをこなすのでした。

 

1994年ヴォイアジャー50マイル 親友に誘われて挑戦したこのランニング大会 

親友ダスティがトラブルで後退し 不安に駆られ著者も足を止めそうになりますが 直向きに前だけをみて走り抜き結果は2位でした。

 

菜食への目覚め

翌年二度目のヴォイアジャー。今度は優勝と意気込み挑戦するも またしても2位という結果に…。

これ以上速く走れない。と限界を感じます。

どうすればもっと速く走れることが出来るのだろう?

 

ヒントをくれたのは大学の理学療法のインターンの病院で出会った病気の老人でした。

病院で老人に提供されていた料理 

野菜が少ない偏った内容。

加工食品とでんぷんと砂糖だらけの食事。

患者の身体に気は使っていても 食事に関してはまったく関心を持っていなかったことに気付きます。

質の悪い食事は人を病気にする。その逆はどうだろう?

 

 

著者がヴィーガンとなるきっかけは後に妻となるレアとの出会いでした。

彼女は菜食主義で食材には拘りをもっていました。彼女と仲良くなり 彼女や友人がくれた本の影響で徐々に菜食について学ぶことになります。

 

より一層 食について勉強し アスリートとして菜食の利点 重要性を学び より良いものを食べて生活に気を配ることを決意します。

そして菜食を増やし肉を減らした生活を経て挑んだ三度目のヴォイアジャーで見事

優勝を勝ち取ることが出来たのです。

 

大学の卒業を経て ほぼ完全に菜食となった著者。

より長い距離をより速いスピードで走れるようになっており 疲労からの回復も早くなっていることを実感。

肉を食べなくなって植物性の食事を摂るようになったからだと実感します。

 

 

100mileレースへの挑戦

親友ダスティと共に初めて100mileレース エンゼルズ・クレスト100に挑戦。

初の100mileレースに苦戦しながらもダスティをペーサーとして2位でゴールします。

優勝こそは逃しましたが 著者は100mileというレースに確かな手応えを感じるのでした。

 

次なる挑戦の舞台として著者はウエスタンステーツ100というレースを目指します。

世界で最も知られたウルトラマラソンレース。

その100mileレースで勝利する為 トレーニングを積む日々。

そして迎えたウエスタンステーツ100。

周りは著者をルーキーとあざ笑います。ミネソタから来た平地野郎。

ここは山岳レースだぞ。と

 

レース序盤から周りがオーバーペースだとあざける声をよそに著者はトップで走ります。苦戦しながらも辛くも優勝を勝ち取ります。

 

痛みと向き合う

初のウエスタンステーツで優勝を成し遂げた著者はより勝利に向けて貪欲にトレーニングに打ち込み 食へのこだわりは増し 様々なレースで勝利をおさめます。

この頃には著者は完全なヴィーガンでした。

 

そして二度目のウエスタンステーツ100では親友ダスティと共に挑みます。

ダスティらしい叱咤激励のおかげで二度目のウエスタンステーツも優勝を飾ることが出来ます。

 

2度の優勝でも著者はさらにその先を求めます。

しかし 三度目のウエスタンステーツ 約70㎞地点で事件が起こります。

葉に隠れた石と石の間に足を突っ込んでしまい 靭帯を断裂。

残り91㎞もレースが残っている絶望的状況で著者は冷静に対処します。

痛みをそのまま受け入れ 状況を把握する。

そして焦りや苦しいという感情を捨て 今の状況を改善する方法を考える。

 

結果 驚くべきことに著者は残りの約90㎞を靭帯が断裂したままゴールを目指すことを決意します。

他の選手に怪我を悟られないように注意を払いながら…。

なんと三度目のウエスタンステーツさえ優勝してしまうのです。

 

後も著者は破竹の活躍を続け ウエスタンステーツ100を7度も優勝するという全人未踏の快挙を成し遂げるのです。

 

灼熱のウルトラマラソン 限界の先へ

 

そして物語は冒頭の2005年バッドウォーター・ウルトラマラソンへ。

最後のウエスタンステーツ100の優勝から2週間で著者はこの世界一過酷なウルトラマラソンに挑戦していたのでした。

ウエスタンステーツと比べるとなだらかなコースのこのレース。当然勝てるだろうと考えていた著者はその考えが甘かったことを思い知らされます。

猛烈なデスバレーの酷暑は著者を予想以上に苦しめるのです。

 

地面にうずくまり もうダメだと思ったその時 声を掛けたのはダスティでした。

「地面にうずくまったままじゃ勝てないぞ」

苦しい時にいつも厳しい言葉とジョークで前に進む力をくれるのはダスティでした。

ダスティの激励で最初は一歩一歩 歩くことから。

 

 奇跡的に復活を果たす著者。それは身体を限界まで追い込み続けた時に訪れる 所謂「ゾーン」や「悟り」だったと著者は語ります。

 

限界を超えた走りで苦しみながらもこのバッドウォーター・ウルトラマラソンを制するのでした。

 

母の死 離婚 親友との別れ 

その後もハードロック100  スパルタスロンと様々なレースで優勝を飾る著者。

 

しかし 物語は暗い影を落とし始めます。

2008年難病と闘う母の容態は悪くなっていました。

そして妻であるレアとは常に衝突し ついには離婚することになってしまいます。

 

母との死別。またライバルである友人のランナーの自殺や 故障によるレースの棄権等 著者にとっては辛い出来事が続きます。

親友ダスティも友人を亡くし著者に辛く当たることが増え 著者は親友への気遣いから距離を置こうとします。

 

そして著者は自問します。

自分はもう崖っぷちなのか なぜ走るのか 

 

自分のルーツに戻る

著者はふと足を止めることを考えることにします。

「とにかくやるんだ」 

父が幼少時に著者に言ったように ひたすら走ることを続けてきた人生。

勝つことにこだわり多くの栄冠を手にし 代わりに何を失くしてしまったのだろう。

 

友人と共に145㎞のグランドキャニオンを走って縦断する旅で 自分と向き合いながらその答えを見つけ出します。

 

まとめと感想

本書は完全菜食主義ヴィーガンについて菜食のメリットについて述べられていますが 決してそれを強く勧める内容ではないと感じました。

著者はアスリートとして自らのパフォーマンスを向上させる為 完全菜食主義ヴィーガンへと至ります。

それはアスリートとして日々厳しいトレーニングを課し より強くより健康に生きようと考えた抜いた答えでした。

 

しかし大切なのはゴールや答えを得る事ではなくて その過程でどれだけ真剣に考え取り組んだか?だと著者は言います。

 

菜食であれ肉食であれ 自分の身体は今何を必要とし 何を食べるべきなのか 今と自分にしっかりと向き合い 考えること。それは走ることも同じ。

 

食べることも走ることもシンプルなこと でもそれらにしっかりと気持ちを込め 気を配りながら真摯に取り組めがそれが大きな何かにつながる道になるのだといいます。

 

本書を読んで どこまでも誠実でストイックでそして紳士的 著者にそんな印象を覚えました。

余談ですが本書にはたくさんの著者の菜食料理の写真とレシピが添えられています。

そうしたレシピを元に著者の菜食料理に触れてみるのも良いのではないでしょうか?

 

ウルトラランナー スコット・ジュレクの魅力が詰まった

EAT&RUN 100マイルを走る僕の旅 

ぜひ読んでみてください。 

 

 

kabocha-8.hatenablog.com

 

 

 

 

Teton Bros.(ティートンブロス) スクランブリングショーツとパタゴニア トレランショーツと比較してみた。

どうも かぼちゃです。

たまにはギアのこととか  

 

ポケット数の多いトレランショーツと言えばパタゴニア ストライダープロショーツ。

かぼちゃはトレランにハマってから特にこのショーツがお気に入りで ちょこちょこマイナーチェンジされた新作が出る度買い替えたりとしてると 今持ってるもので4枚目となります。

そしてもう一つ パタゴニアの定番ショーツと言えばバギーズショーツ。

 

こちらはトレランだけでなく水辺のアクティビティ等幅広く使える人気のショーツ。 

 

なんだかんだこのパタゴニアの二種類をメインに しっかり走るレースの時はストライダープロを 仲間たち緩く走ったり 走り終わったあとにBBQや海川遊びなどの時はバギーズといった具合に使い分けたりして履いていました。(たまに他のも履きますが…)

 

しかし そろそろ新しいショーツが欲しいなと思い この度新しいモノを購入したので 今まで使ってきたパタゴニアのショーツと比較してみたいと思います。

Teton Bros. スクランブリングショーツとパタゴニア トレランショーツと比較してみた。 

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ティートンブロス スクランブリングショーツ

 

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前にスマホが入るサイズのポケットが二つ。そして後ろにジェル等が入るメッシュポケットが二つにジッパー付きポケットが一つの計五つのポケットがあり かなり使い勝手は良いです。ラン専用ショーツというよりは様々なアクティビティに対応する多目的ショーツという印象。

patagonia ストライダープロショーツ 7インチ

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パタゴニア定番トレランショーツ。こちらもポケット数は五つ。走りの邪魔にならない腰回りに伸縮性があるポケットがあり 軽量シェルなども入れることができます。幾度かのマイナーチェンジを経て 生地はかなり薄く軽い素材のモノなっており 走り易さは抜群です。

 

patagoniaバギーズショーツ7インチ

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 こちらはランというより幅広くアクテビティに使用する目的のショーツ。トレラン専用というわけではないのでポケットは三つと少なめです。

多目的に使える頑丈な生地が特徴です。また飽きの来ないシンプルなデザインも◎。

 

実際履いた時の見た目

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実際に履いてみた写真を並べてみました。

 

左からティートン→ストライダープロ→バギーズ

ティートンはサイズM

patagoniaは双方ともサイズS(JサイズでM相当)

ちなみにかぼちゃのスペックは

身長172㎝ 体重62㎏ 

 

トレランをするランナー的にはかぼちゃはやや歩細身な気がしています。

かぼちゃの周りはゴツめなランナーが多いので。

一般的には普通体型というやつでしょうか? 

同じような体型の方には購入時の参考になれば…。

 

スクランブリングショーツはややふんわりとした見た目ですね。

決してタイトな感じではなくて この締め付けないふんわりとしたデザインが足さばきの邪魔にならなかったり ふと一息休憩を入れ腰を下ろすときにも動きを妨げないということに一役買っているように思われます。

逆にパタゴニアの二つはストンと落ちた長方形なデザインですね。

 

生地に関して

 

スクランブリングショーツは

生地はやや厚く 硬めな印象。伸縮性もある生地ですが 丁度ストライダーとバギーズの中間といった印象でしょうか?お尻の生地がしっかりしているのは特徴です。

 

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座ったりトレイルでスリップした時などに地面と接触する 臀部の生地はしっかりとした生地になっています。

 

ストライダープロショーツは

三つを比較したとき 一番薄くて軽い素材のショーツです。

びっくりするくらい軽く足上げもしやすいです。薄い生地ですが これまでかなりハードにトレランで使ってきましたが 破れたりとしたことはないです。

 

バギーズショーツは 

生地は一番しっかりしている印象です。まさにガシガシ履いて遊べるショーツといった印象。ただランニングショーツと考えると決して走り易いとは言えないかも…。

  

フィット感

 

スクランブリングショーツは

かなりゆったりとした作りになっています。

ウエストのゴムも特に細身の方はちょっと絞めないと走っている時ずり落ちそうで不安かもしれません。細身の方はワンサイズ落としてSサイズでも良いのかもしれません。パタゴニアの二つのショーツと違いインナー無しなのでお気に入りのアンダーウェアが選択できるのもメリットですね。

 

ストライダープロショーツは

マイナーチェンジを繰り返しつつも長年履いてきた感想としては ウエストのフィット感はかなりタイトです。一体となってるインナーの所為もありますが 下半身にしっかり筋肉がついてるトレイルランナーはワンサイズ大きめを選ぶのもいいかもしれません。

 

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 滑らかな生地のブリーフ型インナー付き

 

バギーズショーツ

同じパタゴニアでも こちらはストライダープロと比べるとゆったり履くことができます。

同じくインナー付きですが やや粗目のメッシュインナーになっているのですが これは好き嫌いが分かれそう…。ちなみにかぼちゃはこのメッシュインナー苦手です。

 

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メッシュタイプのインナー。通気性や水はけは抜群

 

価格

それぞれ公式ストアで

スクランブリングショーツ 13200円

ストライダープロショーツ 9900円

バギーズショーツ     7700円

 

ティートンブロスのスクランブリングショーツが頭一つ値段では抜き出ていますね。

ギアに懸ける金額の価値観は人それぞれですし 値段の高いものが良い悪いとかの話ではないですが それでもこの価格帯が二の足を踏むとなるというのはありそう。

 かぼちゃ的にはランで使うTシャツやショーツは1アイテム1万円未満に抑えたいのが本音…。

ただランだけでなく様々なアクティビティに耐えうるというのと カジュアルなウェアとしても使えると考えるとまだ選択の余地はあるのかなと思います。

 

まとめ スクランブリングショーツ 良い点 気になる点

良い点

デザインは好みがありますが スクランブリングショーツはやはりオシャレでカッコいい。

ランだけでなく様々場面で今後もかなりハードに使えそうですし ポケットもストライダープロショーツに負けず劣らず重宝しそうです。

 

気になる点

一番のネックはやはり価格帯でしょうか?

単純に機能面や価格のバランスに関していえば大手ブランドのアイテムに軍配が上がるのかなと思いました。

 ランアイテム単体として考えるか様々な場面で活躍するアイテムとして考えるかで意見は変わりそう。

 

あとは強いていうなら素材でしょうか?

実際に走っているとサラサラと裾が擦れる感じで 素材の硬さの様なものを感じました。気にならない人には気にならないレベルかもしれませんがもう少し柔らかい生地の素材なら と思ってしまったのも事実です。

ここはラン専用のショーツというわけではないと考えることでクリアできた気がします。

 

それでもやっぱり自分の好きなアイテムを纏って走るのは気分も上がります。

ティートンブロス スクランブリングショーツ 

オススメのアイテムでした。

 

 

【いい夫婦の日】 南紀白浜アドベンチャーワールド エンペラーペンギンとジャイアントパンダ

どうも かぼちゃです

 

11月22日 和歌山県白浜町のテーマパーク アドベンチャーワールドへ行ってきました。

 

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この写真は昨年のもの

 

 

本日 ジャイアントパンダに新しい赤ちゃんが産まれたというニュースが出てますね。

www.aws-s.com

 

そして先月はエンペラーペンギンの赤ちゃんが産まれたということでした。

めでたいこと続きなアドベンチャーワールド。

 

www.aws-s.com

 

【いい夫婦の日】 南紀白浜アドベンチャーワールド エンペラーペンギンとパンダ 

 

偶然 というか 良い夫婦の日である11月22日は息子の6歳の誕生日でして 毎年 この日は家族でアドベンチャーワールドを訪れるというのがかぼちゃ家の恒例になっています。

例年通りしっかり堪能してきたのですが

 

ただやはりコロナ禍ということもあって例年とは違う感じもあったりなので その辺も少し触れながら書いて行こうと思います。

 

 3連休のADW混雑具合

まずこの三連休の中日として混雑具合はどうだったのかという事ですが

 

園にたどり着くまでの道程は酷く渋滞になっていました。

このアドベンチャーワールド 小高い山の上にあるテーマパークなのですが 麓の道からすでのパークに向かう坂道には長蛇の車の渋滞が…。

軽い絶望感…。

 

開園時間であるAM10:00に間に合うようスケジュールしていたのですが施設の駐車場に停めれたのは開演後30分以上たっていました。

 

しかし 駐車場自体は満車という様子もなく(帰りのときも)スムーズに停めることができましたし チケット窓口や入場口も混雑は感じませんでした。

 

チケット購入 ネットでの事前購入がオススメ

まずチケット 入園券なのですが

 知人に休日は混雑緩和の為 入場者数の制限の可能性があって ネットでのチケット事前購入を強く進められました。

 

www.aws-s.com

雨などの天候によっても制限入場者数は変動する様子。

早めのチケット購入がオススメとのこと。

これはコロナがおさまるまで続くのではないでしょうか?

 

例年よりチケット窓口の混雑は感じられませんでした。というかここまでの車の渋滞を考えると少ないと感じるくらいでした。

GOTOトラベル等の影響で事前購入の人が増えているのでしょうか。

とにかく混雑回避できるのはありがたいですね。

 

当日入園券は

大人(18歳以上) 4800円

中人(12歳~17歳)3800円

小人(4歳~11歳) 2800円

セニア(65歳以上) 4300円

 

ネットで購入できる入園券種は上記で その他 ツアーアトラクション系のチケットも購入できます。購入は下記チケットストアで

adventureworld.co.jp

 

ネットで購入できない券種について

しかし 一つ問題がありました。

障がい者・要介護認定者等の割引入園券についてはネットでは購入できず 当日窓口での購入が必要とのこと。

 

かぼちゃ家の家族はこちらの割引制度対象なのですが 当日購入だと仮に入場者数が多かった場合の入場制限に引っ掛かるのではないか?という不安が…。

 

なので事前に電話でそのことについて問い合わせてみました。

 

解答として「障害者手帳や療育手帳 介護保険被保険者証等をお持ちの入園者の方 及びその付き添いの方は優先して当日入園券の購入 入園が出来ます」とのことでした。

 

これは一安心。

結局 当日 何の心配もなくチケット購入でき 入園することができました。

 

www.aws-s.com

パークの感染症予防対策についてはホームページ参照

 

入場ゲートではサーマルカメラで検温がありました。

ゲートは二つあって 入園時の混雑回避しているようでした。

 

誕生日割引について

昨年までは入園者がその当日誕生日だった場合 入園料金が無料になるというサービスがありました。

残念ながらそのサービスは昨年で終了しているとのこと。

少し残念な気もしましたが このコロナの影響で減収どのことは聞くのでそれは致し方ないですね。

 

代わりに可愛いパンダの写真と ステッカーを頂きました。

これは嬉しい。

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パンダ写真とHappyBirthDayステッカー 昨年までは缶バッヂでした。

さて入園ですが パーク内の混雑はそこまで感じない。

繁忙期の8割という印象でしょうか?

 

パーク内の感染症対応と動物たち

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サファリを周回してくれるケニア号 前後の座席間にビニールシートで感染症対策

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フタコブラクダ かなり近くで触れ合うことができました。

 

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ハクトウワシ…だったと思います。凛々しい。

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フラミンゴも人慣れしていてかなり近くで見れました。

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ネズミ科のマーラ 子供に大人気 エサをあげることが出来ます。

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オニオオハシ

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アルダブラゾウガメ 岩という感じ

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ホオジロカンムリヅル これまたかなり近づいても逃げる様子もなく 凛とした佇まい。

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ミーアキャット 小さい可愛い。

もともと多くの動物たちと触れ合えたりエサやりが体験できる動物園であるアドベンチャーワールド。
パーク内にはいたるところに手洗いの水道があって すぐに手を洗うことができます。

また手指消毒用のスプレーもいたるところに置かれており しっかり対策している印象でした。

 

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コウテイペンギンの赤ちゃんとパンダの6歳記念のパンが可愛い。種類も多い。

食事も屋内 屋外と食事スペースあり 席の間隔 換気などの対策しかりされていました。

 

 

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最後にエンペラーペンギンの赤ちゃん。

 

いろいろ撮ってジャイアントパンダの写真が一枚もないことに気付きました。

しかし しっかり見てきました。今日は屋外で活き活きと動いていました。

やはりパンダゾーンは流石の人気で人が集まっていました。

 

 まとめ

三連休の中日ということがあって パークに辿りつくまでの道は和歌山県外の車で長蛇の渋滞が出来ていました。

でもパーク内は混雑回避の為に様々な対策が取られており 特にストレスも不安もなく一日家族で楽しめることができました。

繁忙期 閑散期と長年 この施設を利用していますが 休日としては比較的空いている方という印象でした。

コロナも第3波と言われており GOTOトラベルも可否も話題に上がっていますが 難しい状況の中 入園者 スタッフ そして動物と様々感染症対応を徹底しながら営業されてると感じました。

おかげ様で安心して一日家族と楽しむことができました。

 

和歌山県 南紀白浜 アドベンチャーワールド 機会がありましたら是非 体験してみてください。

 

 

【読書感想文】「何かを得るためには 何かを失う」世界から猫が消えたなら

どうもかぼちゃです。

 

めっきり涼しいと思っていたら今日は午前から気温は25℃以上。 

汗だくで20㎞程のランニングを走り終え意気揚々と帰宅したのですが 最後に立ち寄った公園にランニング用のウォークマンを置き忘れたことに気付き 慌てて引き返すも既にそれはありませんでした。

公園の管理事務所に問い合わせるも届け出はなし。

 

「ええ~ショック」

持ち去られた後だった~

 

新調して半年も経っていなかったのでショックを隠し切れません。

思わず独り 声が洩れました。

 

まあ置き忘れたかぼちゃの自業自得ですが…

 

そんなこんなで(どんなだ)

今日紹介するのは

川村元気さん 「世界から猫が消えたなら」

 

「何かを得るためには 何かを失う」というテーマの本書。

冒頭のかぼちゃのウォークマンの話が消し飛ぶ程の感涙必至の名作です。

 

「何かを得るためには 何かを失う」世界から猫が消えたなら


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登場人物

 30歳の郵便配達員。脳腫瘍で余命僅かであると宣言され 悪魔との取引で寿命を伸ばす。映画オタク。

悪魔 僕と姿がそっくりな悪魔。やたら陽気で軽い。通称アロハ。

「僕」の余命を伸ばす代わりに世の中のモノを一つ消すという取引を持ち掛ける

キャベツ 同居している猫。キャベツという名前は母がつけた。物語の終盤喋り出すがなぜか時代劇のサムライの様な口調。

彼女 映画館で働いている大学時代の元恋人。

ツタヤ 「僕」の親友で信頼を置く映画オタク。ツタヤという呼び名はレンタルビデオ店で働いている(ちなみにTSUTAYAではない)に由来

 4年前に他界。以前レタスという猫を飼っていた。ある日キャベツを拾ってくる。

 小さな時計屋を営んでいる時計職人。ある出来事をきっかけに四年以上「僕」と会っていない。

 

あらすじ

郵便配達員として働く三十歳の僕。

ちょっと映画オタク。

猫とふたり暮らし。

そんな僕がある日突然 脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。

絶望的な気分で家に帰ってくると 自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。

その男は自分が悪魔だと言い 

「この世界から何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得る」

という奇妙な取引を持ち掛けてきた。

僕は生きる為に 消すことを決めた。

電話 映画 時計…。

僕の命と引き換えに 世界からモノが消えていく。

僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

 

小学館文庫 あらすじより抜粋

 

 

あらすじの通り

「僕」は自分の命と引き換えに この世のモノを一つまた一つと消していくという 文字通り悪魔と取引をします。

物語は始まりである「僕」が余命宣告を受け悪魔(アロハ)が現れた月曜日から

終章の日曜日までの七日間の物語です。

 

以下ネタバレ含みます。

月曜日 悪魔がやってきた

兼ねてからの体調不良で悩んでいた「僕」は病院で脳腫瘍で余命いくばくもないことを告げられます。一週間か長くても一年の命。

 

失意と共に家に帰るとそこには自分とそっくりな悪魔アロハが現れ取引を持ち掛けます。それは一日だけ寿命を延ばす代わりに悪魔アロハが選んだこの世の中のモノを一つ消す というものでした。

 

少しでも長く生きたいと思う「僕」は最初に電話を消しアロハの提案を受けます。

がアロハはこの世界からモノを消す前に オプションと称して最後に一回だけ消すモノを使える。という提案をします。

 

悩んだ「僕」は最後の電話の相手としてある人を選びます。それは大学時代の元恋人でした。

再会の約束を漕ぎつけ 電話を切ると世界から電話が消えます。

 

火曜日 世界から電話が消えたなら

電話が消えた世界で これまで自分がどれほど携帯電話に依存し支配されていたことを痛感する「僕」。

しかし 待ち合わせ時間になっても現れない「彼女」に連絡を取ろうとし 電話をこの世から消したことを思い出し 思わず「不便だ」とこぼしてしまいます。

大学時代 「彼女」が携帯電話を持っていなかった為に 同じく不便な思いをした記憶。電話にまつわるたくさんの思い出が頭をよぎります。

どうにか「彼女」との再会を果たし「僕」。余命宣告を受けた事を話すも 彼女は驚く程素っ気ない。しかし 変わらない「彼女」がそこにいました。

別れ際 「彼女」がある提案をします。

自身の勤める映画館で「僕」の見たい映画を一つ上映してくれるというのです。

 

水曜日 世界から映画が消えたなら

朝 アロハが再び「僕」の前に現れます。

次に消すのは映画だと告げに。

映画オタクで映画が大好きな「僕」は悩みます。

散々迷った後 「僕」は映画をこの世から消す決意をします。

「僕」は映画が消える前に最後に一つ「彼女」の映画館で観る最後の映画を探すことにします。

訪ねたのは親友で同じく映画オタクである通称「ツタヤ」でした。

様々な映画を提案してくれる「ツタヤ」。

多くの候補の中から「僕」が選んだのはチャップリンの「ライム・ライト」。

 

彼女の映画館で最後の映画を鑑賞しながら「僕」は自分の人生を映画になぞらえます。

例え小さくて地味でヒットしない映画だったとしてもエンドロールの後も誰かの心に残る人生でありたい。

「母」が生前言っていた。

「何かを得るためには 何かを失わなくてはね」

そして世界から映画が消えます。

「僕」は映画を消したことを激しく後悔します。

 

木曜日 世界から時計が消えたなら

映画を消えた日 アロハが次に消すと告げたのは「時計」でした。

映画を消した後悔から考えなくそれを承諾した「僕」。

朝目覚めると 世界から時計が消えていました。

小さな時計屋を営む父 数年前に仲違いし ずっと会っていない父の記憶が頭をよぎります。

しかしそれ以上に衝撃的なことが起こります。

飼い猫の「キャベツ」がしゃべりだしたのです。もちろんそれは悪魔アロハの仕業でした。

キャベツとの会話の中で自分がまったくキャベツのことを理解していなかったと気付く「僕」。

言葉が分かることは残酷だ。と嘆きます。

 

キャベツの要望で一緒に公園に散歩に出かける「僕」。

頭の中で亡くなった母の記憶が蘇ります。

母もまた生前によくキャベツを公園に散歩につれて行っていました。

愛猫であったレタスが死んだ時 ショックでひどく落ち込んでいた母。そんな時に拾ってきたのがキャベツでした。

母はレタスと同じようにキャベツを大切に育てていました。

しかし そのキャベツからショッキングな言葉を聞きます。

 

あんなにキャベツを愛し 大切に育てていた母の事を キャベツはまったく覚えていなかったのです。

どんなに問い詰めても母の事を「それは誰?」と言うキャベツ。

 

ショックを隠し切れない「僕」は家に帰ると古いアルバムを引っ張り出し キャベツに母との思い出について説明します。

母の事。母がキャベツに注いだ愛情。共に過ごした時間。母が生きた証。生きた時間。

 

その時 キャベツはある写真に「何かを感じる」と言い出します。

それは 死を間際にした母が医者や家族の反対を退け強く望んだ旅行。

 

父 母 僕 そしてキャベツとの三人と一匹との最後の家族旅行の写真です。

 

やはり何かは思い出せないが ただ「幸せだった」ことは覚えていると語るキャベツ。

その時 「僕」は母が最期に望んだのは家族での旅行ではなく 「僕」と「父」が旅行をきっかけに 仲良くなることだったと気付くのです。

数年越しに母の想いに気付く「僕」。

自然と涙が流れます。

 

そこに現れる悪魔アロハ。

不敵な笑みを浮かべ次にこの世界から消すモノを宣言します。

それは「猫」でした。

 

金曜日 世界から猫が消えたなら

世界から猫を消す。そういったアロハの言葉に「僕」は従うことが出来ませんでした。

一日だけ考える時間をくれるというアロハ。

目覚めるとキャベツがいません。

なぜ?まだアロハに返事はしてない。

駆けだす「僕」。

 

走りながら 母のことを思い出します。そして父のこと。

父との確執。父と「僕」がだめになった理由。

母が亡くなった あの日のこと。

 

みつからないキャベツ。

気が付くと「彼女」の映画館の前まで来ていました。

そこにキャベツはいました。そして「彼女」も。

 

「彼女」は一通の手紙を差し出します。

それは亡き母が最後に記した手紙。

母が「彼女」に「僕」が本当に悩み苦しんでいる時に渡してほしいと頼み 託した手紙でした。

 

そこには母から「僕」に向けた「あなたの素敵なところ10コ伝えます」と記されていました。

手紙を読みながら 母の言葉が思い出されます。

「何かを得るためには 何かを失わなくてはね」

 

「僕」はあることを決意します。

 

土曜日そして日曜日へ

大きな決断をした「僕」。

それをアロハに伝え ある一通の手紙を書き そして「僕」は走り出します。

物語の終盤へと向かって…。

 

 

感想

決して長い小説ではなくページ数も少ないので比較的短時間で読み上げることができます。

冒頭から悪魔のノリの軽さや あっけらかんとした彼女 突然喋り出す猫

余命宣告という重苦しいスタートから びっくりするぐらい明るいトーンでが進みます。

 

何かを得るために 何かを失う というテーマ 

人間が如何に自分たちが生み出した概念(電話や時計)に縛られある意味で不自由を自らに強いている。

しかしその不自由を強いる要素こそは人間がもとめる安定や安心であり不可欠なものであるということ。

そして家族 友人の そして恋人のそれぞれの深い「愛」について語られる本書。

 

公園でウォークマンを失くしたかぼちゃは妻に平謝りし 新しいウォークマンを懇願するでしょう。それで何を得るかわかりませんが

世界から猫が消えたなら

ぜひ皆さん読んでみて下さい。

 


 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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