【読書感想文】ほろりと泣ける 青春 想いを伝える 虹の女神 RainbowSong
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どうも かぼちゃです
読みながら ホロリと涙がこぼれ落ちる
それでいて 最後に少し前向きな気持ちにさせてくれる そんな小説を探して出会った物語
著者桜井亜美さん
虹の女神 RainbowSongです。
桜井亜美さんと言えば小説イノセントワールドが有名で映画化もされている小説家。
本作もまた2006年に映画化されています。
あらすじ
映像会社に勤める智也は、ある朝のニュースで、学生時代の親友・あおいがアメリカで飛行機事故に遭ったと知る。夢をひたむきに追う彼女に、いつも自分の歩く道を照らされてきたのに。
映研時代にあおいが監督をした自主映画を観て、彼女が友情と恋の狭間で選んだあまりに切ない答に気付いた智也は…。
揺れ動く二十代を鮮やかに描いた新たな名作。
作品の背景
2005年に著者が脚本を務めた同名ラジオドラマのシナリオを2006年公開の映画版の脚本家と共により映画的にブラッシュアップし小説家したもの。
映画版では主人公 智也を市原隼人さんが そしてあおいを上野樹里さんが演じ そちらもオススメ。
感想
物語は突然の訃報から始まります。
学生時代の親友・あおいの突然の死。
そこから物語は主人公智也とあおいの学生時代へ。
故人に語りかける様に「きみは…」で綴られる物語。
「死」というショッキングな始まりから続き そこから遡る淡い学生時代の思い出の中でさえ亡くなった人が二度と戻らない切なさや悲しみ喪失感をずっと感じさせながら進んでいきます。
でもその青春時代がキラキラと眩しくて 甘酸っぱくて切なくて瑞々しい10代の日々。
終始じわりじわりと胸のうちを触られる様な切なさ。
涙腺ゆるゆるなること必至の物語。
でも悲しみの中でも光が射して 未来に向かって進んで行くような そんな気持ちにさせてくれる物語です。
不慮の事故や病気 自死
突然として ある日人はこの世を去ることがある。昨日のまで一緒に過ごしたあの人が
昨今の暗い社会では そうした悲しいニュースが多くみられます。
かぼちゃの周りでもそういった悲しい出来事はあります。
亡くなった人の想いはなんだったのだろう?
伝えたいことはなんだったのだろう?
亡くなった人の生きた時間に想いを馳せることは出来ても 真実の気持ちの答えを知ることは難しかったりします。
自分の言葉 想いや意志は家族や大切な人に伝わっているのだろうか?
決して後悔しない様に 今を生き 大切な言葉を大切な人に伝え行こう。
そう思いたくなる物語です。