かぼちゃのトレイル日和

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【読書感想文】平成くん、さようなら

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どうも かぼちゃです。

ちょっとブログの投稿が開いてしまった。

久しぶりの投稿 何について書こうか迷いましたが

オススメの小説紹介します。

文春文庫

平成くん、さようなら

著者

社会学者であり作家 タレント活動で各メディアで人気の古市憲寿さん

 

あらすじ

安楽死が合法化された現代日本。

名前もあいまって メディアで「平成」を象徴する人物ともてはやされる「平成(ひろなり)くん」は 時代の終わりとともに安楽死したいと恋人・愛に告げる。愛は受け入れられぬまま2人の最後の日々を過ごすが…。

いまの時代を生き 死ぬことに意味を問い直す芥川賞候補作。

文春文庫あらすじより抜粋

登場人物

平成くん 安楽死を望む 1989年1月8日生まれの29歳男子

 1989年に誕生した女の子のうち最もポピュラーな名前を持つ 平成くんの恋人

ミライ ロシアンブルーの老猫

 

感想

安楽死が合法化された架空の日本が舞台。

超論理的で合理的 そしてクールなキャラクターで各メディアで引っ張りだこの平成(ひろなり)くん。

そんな主人公 平成くんは自分と同じ名前である平成の元号改元を翌年に控えたある日 恋人 愛に自分が改元と共に安楽死で人生を終えることを望んでることを告げます。

淡々と自らの死について語る平成くん。多忙なスケジュールの合間を縫って 実際に安楽死を請け負う施設や当事者の元を訪れ取材を重ね 自身の最後 安楽死のイメージと決意を固めていく平成くん。 それを受け入れられず なんとか彼に思い止まらせようと奔走する恋人 愛との日常を通して 生きること 死ぬことについて描かれた作品。

生きる権利と同等に その人に死ぬ権利がある。とするなら 実際自分の家族 妻や子供がその選択をした時 自分は果たして受け入れられるのだろうか?

死のうとすることを止める権利が他人にはあるのだろうか?

 

自らの最後 自分の死を自分らしく 安らかに終えることが出来るのなら それが何かにしばられることなく自分らしく生きる原動力にもなりえるだろうか?

いろんな問題を提起してくれる そんな気がします。

主人公 平成くんのキャラクターがまんまTVで見る著者 古市君のイメージなのですが やっぱりモデルは著者本人なのでしょうか?皆さんはどんな風に感じるでしょうか?

 

ぜひオススメの一冊です。

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ここまで読んで頂き ありがとうございます。

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