【読書感想文】新潮文庫の100冊 2021 オススメ ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
スポンサーリンク
どうも かぼちゃです。
新潮社文庫 夏の文庫フェア
新潮文庫の100冊 2021
www.100satsu.com
角川 集英社に続き新潮文庫も文庫フェアが始まりました。
新潮社文庫オススメの一冊。
ブレイディみかこさん
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
実は本書は 文芸書として発売された時に読んでた一冊。
その内容からも話題になったので既に知っている人も多いと思います。
この度文庫化され新潮文庫の100冊として並べられていました。
なんだか文庫化されただけでも新しい本になったような気がして嬉しい。
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (新潮文庫) [ ブレイディ みかこ ]
・あらすじ
人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。ぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。
新潮社文庫 本書あらすじより抜粋
・テーマは多様性。
昨今は毎日といっていいほど世界中のメディアで大きな話題となっている社会問題がテーマ。
アイルランド人の夫とイギリスに暮らす日本人である著者とその息子である「僕」が人種 や階級 貧富 LGBTQ等で起こる偏見 差別に揺れながらも成長していく様子を綴った物語です。
しかしヘビーなテーマに反して軽快な語りくちでとても読みやすい。
昨今話題になっている様々な差別や偏見。いきづらさを抱えた社会。日本人だって他人事じゃない。そうした問題に今までまったく無関心だった人も考えるきっかけになるような作品です。
・知らず知らずに
自分がハッとさせられたのは 親が日本と海外にルーツを持つ人々をハーフやクォーターと呼ぶこと。それらも十分に偏見 差別となりえるという事。
ハーフタレントやハーフアスリートとそれまで何も気に留めず受け入れていましたが 当の本人にしてみれば自分は「半分」でも「4分の1」でもない。
1人の人間であるということ。
考えれば当たり前のことなのに無関心にそういった表現を今まで使ってしまっていたことに気づかされました。
・子供もいろいろ考えてる
あと子供を持つ親にとってはハラハラしつつも どこか子供が持っている不思議な力。時に損得利害に縛られない感情や親の心配をよそに逞しく磨かれている感性。そんな子供は子供なりに考え問題を解決していく姿 にどこか共感するところがあるのではと思います。
・ちなみに
現在は新潮社文庫のHPにて特設サイトが開設されてて4章分が試し読み出来るようです。
新潮文庫 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
オススメの一冊なのでぜひ。
|
ここまで読んで頂きありがとうございます。