カドフェス2021のオススメ 宮部みゆき ブレイブストーリーの思い出
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どうも かぼちゃです。
角川文庫 夏の文庫フェア カドフェス2021
オススメの作品があります。
宮部みゆき作 ブレイブストーリー上・中・下巻です。
ブレイブストーリーとは宮部みゆきが描くファンタジー小説です。
両親の突然の離婚という家庭崩壊の危機を迎えた少年 亘が失われた日常を取り戻す為に異世界に旅立つというファンタジー作品。
累計発行部数は280万部。
劇場版アニメが制作されるなどした大ヒット作です。
刊行は2003年。
本書との出会いと思い出は今から10数年前です。
当時新社会人としてかぼちゃはある書店に配属になりました。新人のペーペー書店員です。
当時はこのブレイブストーリーの劇場アニメが公開の年とあってメディアで大きな話題となっていました。かぼちゃの配属されていた書店でもこの超話題作の勢いに乗っかれと本部から販売計画書が送られてきており 店舗の一番目立つイベント平台にこのブレイブストーリーを展開していました。
映画のポスターや 客の目を引くたくさんのPOP。映画予告映像を流すモニター。店内は映画の主題歌を歌うアクアタイムズのCDが流されていました。
「客が最初に買うのは上巻だ。上巻が店内になければ以降の中・下巻は絶対に売れない。
だから絶対に上巻の在庫を切らすな!入荷したらとにかく店に並べろ!」
確か当時の上司がそんな風に声を荒げていた記憶があります。
在庫が無くなるとすぐ様「ブレイブストーリーありませんか?」と問い合わせが相次いで
販売の動きが鈍い他店舗から在庫を回してもらったり 出版取次に何度もFAXを送ったり(そう当時はまだFAXをバリバリ使ってました)と連日奔走していました。
そんな遠い昔のことを懐かしく思います。
でも当時はそんな大ヒット作ブレイブストーリーですが 売る事に躍起で自分が手に取って読んでみようとは露ほども考えてませんでした。
あんなに毎日目の前にしていたのに不思議なものです。
そして先日 地元の書店にフラリといった時 目にしたのが文庫本の夏のフェアでした。
そして角川文庫の中に見つけたのがブレイブストーリーでした。
しかし多くの文庫本が陳列されている中からこの作品に惹かれたのは 先の過去の記憶だけではありません。
なんど刊行から10数年を経て表紙カバーデザインが一新されていて新装版となっていたのです。
それがこれ
上中下巻とも登場するキャラクターが描かれたデザイン。
しかもそのキャラクターデザインはイラストデザイナーの吉田明彦氏。
吉田明彦氏と言えば数々のゲームのキャラクターデザインを手掛けた超有名イラストデザイナー。
代表作にタクティクスオウガ ファイナルファンタジータクティクスやベイグランドストーリー ファイナルファンタジー12やニーアオートマタ等々といった作品のキャラクターデザイン。
その西洋画の様な独特なタッチとファンタジックな作風が魅力的で特にFFタクティクスやベイグランドストーリーのキャラデザインには幼いころにどっぷりハマった記憶があります。
そんな氏が描きだした世界観 10数年ぶりの表紙デザインの一新 かぼちゃの新人書店員時代の記憶も相まって ノスタルジックやら時代の移り変わりやら運命やら なんやかんや感じまくって上中下とも手に取ってレジに並んでいました。
遠い遠い昔の些細な記憶も 今に繋がる瞬間があるんですね。
本て不思議ですね。
なんだかそんなことを感じさせてくれました。
宮部みゆき ブレイブストーリー
ぜひ一度手に取ってみて下さい。
ここまで読んで頂きありがとうございます。