【読むトレイルラン】グレートトラバース 田中陽希のそれでも僕は歩き続ける
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どうも かぼちゃです。
読むトレイルラン
田中陽希 それでも僕は歩き続ける
です。
田中陽希
1983年 埼玉県生まれ 北海道富良野育ち。
日本のアドベンチャーレースチーム「チームイーストウインド」所属のプロアドベンチャーレーサー。
グレートトラバースとは
2014年 鹿児島県屋久島宮之浦岳をスタートとし登山家であり作家でもある深田久弥が記した「日本百名山」の全ての頂きを走破し北上 北海道利尻島利尻岳をゴールとするプロジェクト。列島縦断総距離7800㎞ 累積標高10万m を一切の交通機関を使わず己の脚で歩き 途中の海峡はカヤックを使うという全人未踏のチャレンジ。
その挑戦はグレートトラバース~日本百名山一筆書き踏破~というタイトルでNHK-BS放送チャンネルで放送され
翌2015年には「日本二百名山」を踏破するグレートトラバース2が放送された。
今現在は「日本百名山」「日本二百名山」そして「日本三百名山」の全てを踏破するグレートトラバース3の挑戦の真っ只中。
本書の内容
本書はそんな日本三百名山踏破のチャレンジの最中 コロナ禍の影響で旅の停滞を余儀なくされた中で記された田中陽希の生い立ちから今現在に至るまでを綴った自叙伝的内容。
全八章からなる内容で 第一章の田中陽希本人の生い立ちから始まり
幼少時代からスキーに打ち込んだ学生時代を経て アドベンチャーレースと様々な出会い。
そして 日本百名山一筆書き踏破という計画の発案へと続いていく。
なぜこの様な挑戦を始めたのか?
道中で出会った人々との出来事や日本二百名山の挑戦と苦悩。
そして停滞を余儀なくされながらも今なお決してやめようとしない 三百名山の旅の意味。など
それぞれ語られてます。
かぼちゃ自身興味深かったのは田中の心情について綴られてれてるところ。
当初はほとんど知る人のなかった日本百名山踏破の挑戦。
撮影のカメラがあるとは言っても世間にはまったく認知されておらずひっそりと始まった旅だったのが テレビの放送が続くに連れて 田中の挑戦を知り興味を持った人々が徐々に増えはじめる。
すると旅の途中至るところから声を掛けられることが多くなり 次第に声援をくれたり山頂で待っているファンが増えていく。それらに対する戸惑いについてや
100%自分発信であった百名山の旅とは違い どこか急かされる様に始まった二百名山の旅こと。
二つのチャレンジを達成した時のそれぞれの想いの違いや
テレビによって作られた自分像との葛藤。それらをどう克服したのか?等々
テレビの放送ではあまり語られていなかった田中自身の心の移り変わりについて語られているところは とても興味を惹かれました。
目標を掲げること 挑戦すること やり遂げることの大切さが詰まった
田中陽希 それでも僕は歩き続ける。
オススメの一冊です。
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